末期ガン闘病記

旦那が天に召される前日

こんにちは。美聖ですニコニコ

 

 

 

 

4才の時に旦那と義弟さんを家に残して

 

出て行ってしまったお義母さんと50年振りに和解できた旦那。

 

 

 

 

 

その日から、旦那は目に見えて衰弱していった。

 

寝ている時間のほうが長くなって

 

手や足は氷のように冷たく、紫色になっていた。

 

 

 

 

 

 

起きている時も昼間にカーテンを開けていると

 

眩しいと言うので、常にカーテンも部屋の電気も消していた。

 

そんな状態でも旦那は尿管にカテーテルを入れるのを

 

断固として拒んだのでオシッコはし尿ビンで取っていた。

 

先生も「あと何日もつかな・・・。」と言われた。

 

 

 

 

 

 

 

この日は娘も保育園がお休みで一緒に病院に来ていたのだけど

 

前妻さん親子も来ていて

 

お姉ちゃんを見つけるなり娘はお姉ちゃんにベッタリハート

 

それを見ていた前妻さんが

 

「おばちゃんとお姉ちゃん、これからお家に帰るから

 

Rちゃんも、一緒におばちゃん家で遊ぼうかラブラブ」と言ってくれたびっくり

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

「美聖さん、ちょっとの時間やけど娘ちゃん預かるから

 

旦那ちゃんの横でゆっくりしときウインク」と言ってくれたびっくりびっくり

 

 

 

 

 

 

ホンマにこの人ってどこまで底抜けに良い人なんだ~~~!!!!!!

 

 

 

 

 

 

お言葉に甘えて、娘を預け

 

病室でずっと眠っている旦那の横ですることもなく

 

ボ~っとしていると私のスマホに着信が携帯

 

 

 

 

 

 

 

病室を出て防音になっている電話室という

 

小部屋に入って電話に出ると

 

「あの~・・・、ネットショップに出てる○○って商品のサイズを聞きたいんですけど~~・・・」と

 

ネットショップのお客様から初のお問い合わせのお電話がビックリマーク

 

 

 

 

 

 

な・・・なんちゅ~~状況の時に滝汗とか思いながら(笑)

 

 

 

 

 

 

「は~い音譜お問い合わせありがとうございます♪」と緩和病棟の一角で

 

頭のてっぺんから出してるような甲高い声で電話している

 

ガン患者の家族の私(笑)

 

 

 

 

 

 

なんだか、究極のわけわからない状態に

 

ズッコケそうで笑いがこみ上げた爆  笑

 

 

 

 

 

 

 

めでたく初注文になり、ホクホクしながら電話室を出ると

 

一人の病院のスタッフさんと思わしき男性が

 

私に声をかけた。

 

「心理カウンセラーの〇〇ですニコニコ

 

へ??カウンセラーさん???

 

 

 

 

 

 

 

すると

 

「奥様、少しだけお話しいいですか?」と言われて

 

小さい部屋に通された。

 

「今、お困りのことなどありませんか?」から始まって

 

とっても、穏やか~に私の今の気持ちや

 

家での様子などを「うん、うんニコニコ」と口を挟まずひたすら聞いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

でも、なんで心理カウンセラーさん??

 

そして、なんで私???

 

まだ、なぜ私の無駄話を聞いてくれるのかが分からず

 

そのまま、直球で聞いてみると

 

 

 

 

 

 

「患者様はもちろんお辛い状況で病気と戦っておられますが

 

ご家族もとても苦しいと思います。

 

だけど、自分なんかがグチや弱音を吐いてはいけない!

 

頑張らなきゃいけないって全て飲み込んでガマンされます。

 

お身体に障りますので、私たちに吐き出すことで

 

少しでも楽になっていただきたくてニコニコ」と言われました。

 

 

 

 

 

 

 

ガン患者の家族ってみんなそうなんだ。

 

みんな自分はガマンして頑張っちゃうんだな汗

 

 

 

 

 

 

そんなことまでわかってくれてサポートしてくれる

 

病院と緩和ケア病棟でお世話になっていて

 

本当に良かったと思った。

 

 

 

 

 

 

 

だって、自分の近しい人が癌になって

 

自分が一番全てを背負わなきゃいけない立場になることって

 

人生にそんなに何度もないじゃないですか。

 

そんなことまで、わかんないよ。自分じゃ・・・あせる

 

 

 

 

 

 

私たちがお世話になった緩和ケア病棟は

 

心理カウンセラーさんが常駐してて

 

主治医の先生はとても親身になって治療をして下さる先生で

 

旦那の担当の看護師さんは私と年が近いこともあって

 

しかも前妻さんの性格とよく似た肝っ玉母ちゃん的な性格の人で

 

とても、恵まれていたと思う。

 

 

 

 

 

 

 

思えば、今まで旦那は病院でロクな思いをしてない。

 

もう~なんでこう、あっちでもこっちでも

 

ひどい扱い受けるかなむかっむかっって不思議なくらい

 

病院に関してはハズレばかりだったのに

 

最後の最後でアタリだったねチョキ旦那ニコニコ

 

 

 

 

 

 

だけど、もうホントに覚悟する時が来たと思った。

 

旦那はイビキをかいて寝ていたので

 

病院の外にまで出て、私たち夫婦が修行でお世話になっていたお寺に久しぶりに電話をした。

 

電話にはご住職が出てくれて

 

「おお~~音譜美聖さん音譜音譜元気か~~?

 

旦那さんの具合はど~や~??ニコニコ」ととっても優しい声で言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

その声を聞いて、もう・・・ダメだった・・・涙が止まらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「ご住職、旦那はあと数日だと思います。

 

旦那はご住職が唱えるお経が大好きでした。

 

旦那が亡くなった時はご住職のお経で送ってやりたくて

 

お電話させていただきました。」と言うので精いっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

すると、ご住職は

 

「美聖さん、よ~ガンバッたな。

 

よっしゃ!わかった。任せとき。

 

わしの知り合いの葬儀屋にも連絡して

 

全部ちゃ~んとするように言っておくから

 

美聖さんは後のことは何も心配せんと

 

旦那さんと一緒に居られる時間を大切にしなさいグッ」と言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

病院のそばの道路わきの人目につかない所で電話をしていたので

 

電話を切ってからへたり込んで泣き崩れてしまった。

 

 

 

 

 

 

一人で思いっきり泣いたからチョットすっきりして

 

病室に戻ると相変わらず旦那はグッスリ眠っていた。

 

ホッとした。

 

真っ赤っ赤の泣き腫らした目を旦那に見られず済んだ。

 

旦那。約束通り、ちゃんとご住職に頼んでおいたからねOK

 

 

 

 

 

 

この日は娘と一緒に初めて夜、病院に付き添って寝泊まりした。

 

旦那はもう、ほとんどしゃべることもできなかったけど

 

夜、私と娘がいることを確認するとすごくうれしそうな顔をしてくれた。

 

 

 

 

 

 

この日に病院に泊まって本当に良かったと思います。

 

なぜなら・・・この日が最後の旦那と一緒のお泊りになったから。