末期ガン闘病記

がん闘病2年の末 旦那が亡くなった日

こんにちは。美聖ですニコニコ

 

 

 

 

 

2015/1/24

 

主治医の先生から 脈が速く細くなっているので 

 

今日はもつとは思うけど そろそろ覚悟しておいてください。 

 

奥さんも夜泊まる準備をしておいてください。

 

と言われました。

 

 

 

 

 

 

初めて旦那の病室で一晩中、娘と一緒に

 

寝泊まりした私。

 

本当にここまで、娘を一晩中病室での付き添いに

 

つきあわせることなくこられたのは

 

前妻さん、義弟さん、私の弟が代わりに夜の番をしてくれたおかげです。

 

もう、本当にありがたくって未だに足を向けて寝れません。

 

 

 

 

 

この日も

 

先生に言われたことを前妻さんに伝えると

 

「私と娘も夜一緒に居ててもいいかな?

 

美聖さん、一人にならないように傍にいるよニコニコ」って言ってくれた。

 

本当に私たち親子だけではとっても不安で

 

前妻さんの言葉が胸に染みた。

 

 

 

 

 

 

夜が明け、朝が来た。

 

 

 

 

 

 

2015/1/25

 

義弟さんと奥様がお昼過ぎに病室に来てくれて

 

この日はお二人も病室に泊まり、翌日は病室からお仕事に行かれると言ってくれた。

 

私は義弟さんが来てくれたので交代で

 

一旦、自宅に帰り娘に晩ご飯を食べさせてお風呂に入れてから

 

また娘と二人で夜、泊りに来ますと義弟さん夫婦に伝えて

 

病院を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

初めて病院で一晩過ごした娘は

 

一晩中、大好きなお姉ちゃんと

 

一緒に過ごせてごきげんだった照れ

 

「お母ちゃん。今日もお姉ちゃんと一緒に寝れるの?ラブラブ」と

 

お風呂で私にワシワシ頭を洗われながら

 

無邪気に喜んで聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

お風呂から夜8時くらいに上がって

 

娘の髪の毛をドライヤーで乾かし終わると電話が鳴った。

 

義弟さんからだった。

 

「美聖さん。もうお兄ちゃんアカンと思う。

 

すぐ来てもらえますか?」と言われた。

 

 

 

 

 

 

この時のことはあまり記憶に無くって

 

とにかく、この言葉を聞いて慌てて用意をして

 

病院に向かったとしか覚えてないけど

 

 

 

 

 

 

病院に向かって運転しながら

 

「旦那ビックリマーク私たちが着くまで待って!!

 

逝かないで!!ってひたすら願ってた。

 

 

 

 

 

 

すると

 

あと信号3つで病院に到着するという時に義弟さんから電話が鳴った。

 

「お兄ちゃん・・・今、亡くなりました・・・。」

 

 

 

 

 

 

そんな・・・待ってって言ったのに~~旦那~~~えーん

 

 

 

 

 

 

1分1秒でも早く旦那のところに行きたくて

 

病院の駐車場に車を止めようと思うんだけど

 

うまく車がまっすぐ収まらないガーン

 

 

 

 

 

 

アワアワしてたら、前妻さんの車が駐車場に入ってきた。

 

なんとか枠内に車を止められて

 

慌てて娘と車から降りると前妻さんが

 

「美聖さんビックリマーク娘ちゃんは私が後から連れて行ってあげるから

 

早くウチの娘と一緒に旦那ちゃんのそばに行ってあげて~~~えーん」と言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

エレベーターを待つのももどかしく、娘ちゃんと

 

真っ暗な病院内を走った。

 

病室に着くと涙でグシャグシャの義弟さんが迎えてくれた。

 

中に入ると

 

 

 

 

 

 

ニッコリ笑顔の動かない旦那の姿が。

 

 

 

 

 

 

病室がすっごく明るく感じたのを覚えています。

 

明るいのがしんどいと言う旦那のために

 

常にカーテンを閉め、夜もフットライトだけの

 

薄暗い病室に慣れてしまっていたから

 

煌々と電気がついている病室がまぶしく感じるくらいだった。

 

旦那の横に行って

 

「なんで一人で行っちゃったんだよ~~えーん

 

バカ~~~~~えーんえーん」って泣いてると

 

 

 

 

 

 

 

義弟さんが

 

「最期にね、もう起き上がれるはずがないお兄ちゃんが

 

ベットの上で突然立ち上がって手を前に伸ばしてどっかに行こうとしてん。

 

あわてて、支えて寝かせたんだけど

 

あれ・・・なんやったんかな~~・・・。」と言った。

 

 

 

 

 

 

そっか・・・ちゃんと仏さまがお迎えに来てくれたんだね。

 

 

 

 

 

 

なんか、それを聞いて安心してしまった。

 

 

 

 

 

 

弟も少し遅れて駆けつけてくれた。

 

私や娘ちゃん、前妻さん、義弟さんが泣きじゃくっているのを

 

娘はティッシュを持って一人ずつに配りはじめた。

 

 

 

 

 

 

そして

 

「なんで、みんな泣いてるの?

 

泣いてないの、私だけ・・・ショボーンずるい~~プンプン」と言う。

 

 

 

 

 

 

 

「お父ちゃんがね、死んじゃったからみんな泣いてるんだよ。」と言うと

 

「死んじゃうと泣くの?」と言った。

 

 

 

 

 

 

 

「死」って、わっかんないんだよね~~笑い泣き

 

いいよ。

 

わかんなくて良かったよ。

 

 

 

 

 

あなたが大きくなって、いろんなことがわかるようになったら

 

お母ちゃんは、お父ちゃんがあなたと一緒に居れるようにとっても頑張ったことや

 

あなたのことをどれだけ愛して大切にしていたかを全部覚えてるから

 

ぜ~~んぶ教えてあげるねニコニコ

 

 

 

 

 

 

娘が弟を見て言った。

 

「あれ~?弟ちゃんも私と一緒で泣いてないね~音譜

 

大人なのになんで泣かないの??」と言った。

 

弟は

 

「僕はね、今まで一人でいっぱい泣いてるから

 

ここでは泣かないんだよニコニコ」と優しく、でも泣き腫らしたであろう腫れぼったい目をして

 

娘に語り掛けていた。

 

 

 

 

 

 

そうだね。

 

弟は旦那のことが大好きで誰よりも尊敬していたもんね。

 

今は旦那の代わりに自分がしっかりしなきゃって思ってくれてるんだねえーん

 

ありがとう。

 

あなたが姉弟で私は幸せ者だよ。

 

 

 

 

 

 

この時、当直ではないのに、担当のT看護師さんも心配して来てくれていた。

 

そして、一緒にただただ泣いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

義弟さんが

 

「最期は全然苦しまずに、本当にス~っと息を引き取ったよ。

 

お兄ちゃん死に顔も笑ってるし・・・

 

幸せやったんやと思います。

 

美聖さん、ありがとうございます。」と言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

旦那が亡くなったことは、

 

悲しくて

 

寂しくて

 

辛かったけど

 

その言葉を聞いて、とってもうれしかった。

 

 

 

 

 

 

旦那がいつかは死ぬということを覚悟してから、

 

私の使命だと思っていたことがある。

 

 

 

 

 

 

今までの旦那の人生は

 

家族愛というものをほとんど味わってこられなくて

 

旦那はとっても苦しんできてたのを聞いていたから

 

旦那の人生の最期は

 

家族ってあったかい、いいもんなんだって思いながら

 

旦那にあの世に旅立ってもらうことが

 

私にできる、唯一の私の使命。

 

そう自分に言い聞かせてきた。

 

 

 

 

 

 

旦那は、アカンたれで

 

甘えたで

 

ワガママだったけど

 

それは今までワガママなんて言うことが許されない環境にずっと身を置いていた旦那が

 

初めてアカンたれな自分でもここ(家族)では居てもいいんだって

 

やっと本当の自分をさらけ出せる場所だった。

 

旦那が私にそう話してくれていました。

 

 

 

 

 

 

旦那がそのままの気持ちで最期を迎えてくれて

 

私は旦那に対しての使命を果たせたと思えたし

 

私も旦那も本当に闘病生活、ガンバッた。

 

 

 

 

 

 

もっと、ああしておけば良かった。とか

 

こんなことをしなければよかったとかいう

 

悔いは1mmもありません。

 

 

 

 

 

ただ、旦那に伝えたいこと。

 

旦那ビックリマーク次に生まれてくるときはもっと楽な人生選んでおいでねニコニコ

 

6年という短い時間だったけど

 

私は旦那の奥さんでいられて楽しかったよOK

 

これから、一人になっちゃうけどガンバって

 

あなたの残してくれた娘を大切に育てるから

 

娘のこと守ってやってねウインク

 

 

 

 

 

2015/1/25  20:36 没

 

旦那 享年54才 

 

若すぎるけど、あっぱれな最期でした。

 

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美聖
アラフォーから始める副業を本気で応援する仕組み作りのオンライン先生