こんにちは。美聖です
旦那の容態も落ち着いて
(って言っても、ロキソニンとかの痛み止めは
使わないと痛みは治まらなかったけど。)
それなりに自宅で家族そろって穏やかに過ごしていました
そんな、ある日
いつもソファで寝っ転がってる旦那が
しょっちゅう吐きに行く
「どうしたん?」と声をかけると
「美聖ちゃん、痛み止め貼っても
飲んでも効けへん
痛いし、吐き気が止まらん」って言う。
放射線治療も無事こなして
調子よかったのに
なんでや
もう・・・なんか・・・なんでこの人ばっかり
次から次へと辛い思いせにゃならん
ちょっと良くなって喜ばせて、その後また悪くなって・・・
持ち上げられて突き落とされるみたいな・・・
人一倍、とっても信心深い旦那なのに
神も仏もいないんやろ~かって腹立ってきた
腹立ててる場合じゃなくて
とにかく旦那を連れて、主治医の先生の外来で
診察を受けるために急きょ病院へ。
もう12月で寒くなっていたから
内科の外来は待ち合いから人が溢れているくらいの混雑ぶり。
小一時間、待ってやっと診てもらえる順番がきて
診察室へ。
すると、いつもの主治医の先生は
開口一番
「しんどいのに、えらい長いこと待たせてゴメンね。
どうした?急に痛みがひどくなったんか??」と言ってくれた。
ホンマ、ええ人や~~
不安な気持ちが旦那も私もその一言で
すごく楽になった。
検査もしなきゃいけないし、そのまま入院ってことになって
旦那を置いて私は一旦帰り
入院の準備を持って、またまた病院へ。
その時は旦那はいろんな検査をしてる最中だったから
旦那の検査が終わるのを待っていると
どうにもこうにも緩和病棟のベットが空かないということで
一旦、普通の入院病棟に入院することになりました。
検査から帰ってきた旦那はしんどそうではあるけど
痛みと吐き気はずいぶん楽になったらしく
少し落ち着いていた。
とりあえず良かった。
だけど、先生が緩和病棟を前回すすめてくれた意味がわかった。
痛みが波のようにやってくる状態で
4人部屋とか辛すぎるらしい。
そして、看護師さんも一般病棟は入院患者が多いから
常にバッタバタでナースコールしても
即!対応ってできないときもある。
旦那のイライラは募る・・・みたいな
次の日、病室に行って旦那に
「どう~?大丈夫??」って聞くと
ポロポロ涙を流して泣く旦那
「美聖ちゃん、もうイヤやもう死にたい」
な・・・何があってん一晩のうちに
話しを聞くと、要するに
思い通りにならない自分がイヤになったらしい。
痛みに負ける自分
看護師さんにあたっちゃう自分
そうだよね・・・
今まで、辛いこといっぱいあったのに
毒吐いたりせずに真摯に治療してきた姿見てきたよ。
えらいよ・・・その忍耐、すごいと思ってたよ。
癌になる前の旦那とは180度、人格変わっちゃったもん。
あんなに最低な夫やった人なのに(笑)
あぁ・・・緩和病棟に行ったら、どれだけ手厚いかは
実際に行ってみないとわからないけど
早く、移してあげたい
心からそう願っていた時、主治医の先生が
様子を見に来てくれて、私を見つけ
「あら!奥さん来てたんか
ちょうど良かった。
旦那さんな。今から緩和病棟に移るからね
先に旦那さんとゆっくり行ってるから
奥さん、旦那さんの荷物まとめて緩和病棟まで来てくれる?」と言って下さいました。
あ・・・神様っているかもとコロッと神様を許す私(笑)
イソイソと荷物をまとめ
緩和病棟まで向かう美聖さんなのでした。
つづく