こんにちは。美聖(みしょう)です
お葬式も無事終わり、その後
みんなでバスに乗って火葬場に行きました。
ご住職も師匠も師匠の娘ちゃんも一緒に来てくれた
ここではなぜか、涙も出なかった。
私の中での旦那とのお別れは葬儀会場だったのかな~?
仏の教えを勉強させてもらっていた私にとって
肉体というものは生きている期間の「衣」でしかないっていう思いがあるからなのかもしれない。
旦那の魂は葬儀会場で
みんなに花をいっぱい手向けてもらって
あの時、満面の笑みでお空に昇っていったように感じたから。
そして、火葬が終わり
旦那は白い骨だけになった。
火葬場の職員の方が
「どうぞ、皆さんでお骨を拾ってあげてください。」と言われてお箸を全員に配ってくれた。
私の娘と師匠の娘ちゃんは師匠のとなりに2人で居てて
まだ2人共「4ちゃい 笑」だからお箸を持つのも
師匠が2人にヤッサカモッサカ手を取ってしてくれていた(笑)
そして、チビッ子2人は初めてのことに師匠に質問の嵐(笑)
「これ(お骨)はなに?なんでRちゃんのお父さんはこれに変身したの??」
それを師匠は
「この白いのは2人の体の中にもある骨っていうものだよ
Rちゃんのお父さんは、みんなが寂しがらないように骨だけ、ここに残して
お空の上にある神様のお家に行っちゃったの。
これからは神様と一緒にお空の上から、みんなのことを守ってくれるんだよ。」と言ってくれた。
「へ~~~~~」と
わかってるんだか、わかってないんだか、わからないけど(笑)
うなずくチッコイ2人に周りのみんながほほえましさに注目していた隙に
私の隣に火葬場の職員さんがいたので
小声で「あの~・・・。お骨、ちょっとだけもらって帰っちゃダメですか?」と聞いた。
職員さんは「どうぞどうぞ」と言ってくれたので
それまで、ずっとあどけないチビッ子2人のワチャワチャっぷりに
お姉さんらしく少し離れたところで静かに佇んでいた前妻さんの娘ちゃんに
「娘ちゃん旦那のお骨、持って帰り」と促すと
←こんな顔で、目をキラキラさせて
「うん」と言ってポケットからハンカチを出して
旦那のお骨を一かけらお箸で持って
大事そうにハンカチにくるんで握りしめていた。
私たち親子は旦那が亡くなっても家のお仏壇に
四十九日まで骨壺がある。
お位牌もある。
魂はアッチの世界に行っちゃったけど物質として旦那を感じられるものが
家の中にある。
だけど、娘ちゃんにとっては実の父親で
しかもお父さんっ子で大好きだったお父さんなのに
火葬場から家に帰ってもお父さんのものは何も無くなってしまう。
私はそれが、ど~~~してもやるせなかった。
娘ちゃんがお骨を入れたハンカチを握りながら
「ありがとう・・・」って照れくさそうに小っちゃい声で言ってくれて
前妻さんに断りもなく、ちょっと強引だったかな?と思ったけど
やってよかったと思いました
前妻さんは本当に人間的にできた人で
前妻さんと向き合う相手がほとんど私と旦那しかいなかった病院での日々では
どんな時でもそばにいてくれて、何もできない私の代わりに
何でも先にしてくれてたのに
お通夜からは一切、でしゃばらない。
徹底してました。
だけど、お式の間はずっと娘の世話を焼いたりしてくれて
表に出るようなことには関わらない。
すごいな。と思った。
私が前妻さんの立場だったら絶対できないな。
完敗ですと心から尊敬しました。
だから、火葬場でもずっと一番ハジッコにちょこんと加わってくれていた。
なので、この私と娘ちゃんとのやり取りを
その時は前妻さんは全く気がつかなかったそうなんだけど
帰り際に「これ絶対 お家に帰ってから読んでね」と言って
お手紙をくれた。
自宅に帰ってから、バタバタしてしまい翌朝すべて用事を済ませて
心して手紙の封を開けた。
すると、そこには
私に対して無神経なことを言ってしまわなかったか
傷つけるようなことを言ってしまわなかったかとご心配されていること、
本当は自分はもう離婚している立場だから旦那の最期に立ち会えなかった身なのに
自分も娘ちゃんも旦那の最期を見送ることができたという私への感謝の言葉、
そして、旦那を介して私たち親子と知り合えて共に過ごした時間がとても楽しかったのに
もうこれでつながりがなくなっちゃうことをとても残念に思っていてくれたが書かれていて
最後に走り書きで「娘ちゃんにお骨くれて、ありがとう~~(泣)」と書いてあった(笑)
も~~ね~~・・・
手紙読みながら号泣ですよ奥さん(笑)
早速、前妻さんにメールを書いた。
お礼と、
ご迷惑でなければ こんな私達親子ですが
これからも仲良くしてやってください。ってことを書いて送った。
すると、すぐに返信メールが来て
「美聖さ~~ん!あかんわ~(>_<) 仕事中やのに号泣です(T^T)」とのこと(笑)
こうして、実に奇妙な出会いではあるけれど
旦那がつないでくれたご縁で
大切なお友達とこれからもお付き合いさせてもらえることになったのでした