父の放った史上最悪の一言

こんにちは。美聖（みしょう）です

 

 

 

 

家を再び出て

 

一人暮らしをすることになった私。

 

 

 

 

 

元々嫌いだった父に会いたくないのもあって

 

ほとんど家にも寄り付かず

 

その頃ラブラブだった(笑)彼氏との

 

ハッピーライフを謳歌するほうが忙しくて

 

 

 

 

 

 

実家のことは

 

お金のことも含めて、その頃は

 

全く興味が無かった。

 

 

 

 

 

 

そしたらですね・・・

 

私は勤めていた美容院を

 

辞めちゃったんですね、しばらく経ってから。

 

辞めた時は世の中ナメてたんです。私

 

 

 

 

 

 

「今まで転職しようと思ったら、

 

すぐに次の場所が見つかったし

 

今回も楽勝楽勝」って。

 

 

 

 

 

 

ところがドッコイ

 

無いのよ～～

 

ホンマに無いのよ～～

 

 

 

 

 

 

気付けば世の中は「平成不況」の真っ只中の

 

超買い手市場・・・

 

新卒だって採用枠がないような時期に

 

中途採用の募集自体ドッコもしてへん

 

 

 

 

 

 

どうしよう～・・・あぁどうしよう・・・

 

 

 

 

 

と途方に暮れていると

 

私が勤め先が決まらず困っていると

 

母から聞いた父から

 

ある日突然電話があった。

 

 

 

 

 

 

「美聖。明後日、お父さんの友達の社長さんが

 

会社で面接をしてくれるそうだから

 

彼の会社にスーツ着て

 

履歴書持って行きなさい。」

 

それだけ言って、電話は切れた。

 

 

 

 

 

ハ・・・ハァ～～～

 

 

 

 

 

なんでお父さんって

 

いっつも人の都合や気持ちを

 

無視して自分の都合だけで物事進めんの

 

あまりの勝手さに腹が立って涙が出た

 

 

 

 

 

 

 

だけど、だからって

 

私が面接に行かずにスッポンかましたら

 

相手の社長さんに申し訳ない。

 

 

 

 

 

 

しょうがないから、行くだけ行って

 

「父が勝手に決めたことです。

 

お騒がせして申し訳ございません。」ってお断りしてこよう。

 

そう思って、当日

 

面接場所である会社へ行きました。

 

 

 

 

 

 

そこにはコワモテの社長さんが・・・

 

ちょっとビビっていると

 

開口一番

 

「美聖さん、ゴメンな

 

お父さんに娘に会うだけでもしてやってくれと

 

頼まれたから承諾したけど

 

ウチも今、人手が足りている状態で

 

これ以上、人を増やされへんねん。

 

せっかく来てくれたのにゴメンやで・・・。」と言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

な・・・なんて良い人で、誠実な人なんだ～～

 

私は感動しました。

 

 

 

 

 

 

 

それに引き換え

 

なんなんやウチのお父さんは

 

と社長さんが良い人だった分、

 

父に対する腹立たしさも倍増した。

 

 

 

 

 

 

すると

 

なんと

 

そこに父が現れた

 

 

 

 

 

 

そして

 

「いや～どうも～

 

娘が心配で来てしまいましたわ～～」

 

 

 

 

 

 

・・・わかります

 

これ聞いた時の私のハラワタ煮えくり返る気持ち(笑)

 

 

 

 

 

 

最近ね

 

親が面接に同行してくるとか

 

親が会社に退職願いの電話するとかっていう

 

過保護なバカ親の話しを聞いたりするけど

 

私には親の気持ちより

 

それを甘んじて受け入れてる

 

子供のほうの気持ちがわからんわ

 

 

 

 

 

自分の就職のことで親が出てくるなんて

 

こっぱずかしいったらありゃしない

 

 

 

 

 

あ・・・熱くなってスミマセン

 

 

 

 

 

で、話しを戻すと

 

社長さんが父に

 

「今、娘さんにもおわびしてたんだけど

 

やっぱりウチは今これ以上、人を増やすのがキツイから

 

お断りすることになってしまった」と言われ

 

その後に父が言った言葉が私の中で

 

父が今まで発した言葉のワースト１に輝いた。

 

 

 

 

 

 

こちら↓

 

「あ～～、気にせんと

 

娘の給料は私が毎月払うから

 

どこか、適当に配属してやってくれたらいいので。

 

仕事も無くて家で毎日

 

プラプラしてるよりはマシだから」

 

 

 

 

 

・・・社長さんは大人だった・・・

 

「いやいや

 

それは会社としてできへんからね～。

 

気持ちだけ受け取っとくわ」って場を納められた。

 

 

 

 

 

 

こんな相手をバカにした話しってありますか

 

社長さんは全く怒ってなかったけど

 

それはその時のそばで聞いていた私の顔が

 

鬼の形相だったからだと思う(笑)

 

 

 

 

 

 

頭に来た私は

 

「本当にお騒がせしました。

 

失礼します。」とだけ言って帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

それから３日後、社長さんから電話があった。

 

「美聖さん。ホンマに偶然なんだけど

 

一人、退職する人ができたから

 

よかったらウチに来ないか？」と言って下さった。

 

 

 

 

 

 

社長さんの気持ちは

 

とってもうれしかったけど

 

「いえ。私が入ることで

 

社長さんにご迷惑をかけてしまって・・・。

 

父のことでご配慮いただいたんでしたら

 

私の方から父には言っておきますので

 

お気になさらず、ご無理なさいませんように。」とお断りすると

 

 

 

 

 

 

社長さんは急に大きな声になり

 

「美聖さん。私はアンタと会って、

 

アンタの人柄が気に入って

 

今日電話をさせてもらったんや

 

私も日本男児の端くれ

 

お父さんとのしがらみだけで

 

わざわざアンタに来てほしいと思ったわけやないで」と言われた。

 

 

 

 

 

ぬぁ～～んて、おっとこまえな社長さんさんや～～～

 

 

 

 

 

 

私はその社長さんの一言で

 

社長さんの男気に感動して

 

入社を決意したのでした。

 

この社長さんの元で働くんだったら間違いない

 

確信しました。

 

 

 

 

 

 

その会社が父が役員をしている会社の

 

子会社ということを除けば・・・

 

 

 

 

 

 

 

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